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これから初めてピアスを開ける方のために

ファーストピアス はピアスホールが完成するまでの間、着用するピアスのこと。
通常のピアスより軸が太めで、キャッチが外れにくいように作られています。
ピアスホールの完成は個人差がありますが、だいたい平均で3ヶ月前後と言われています。
今回はこれからピアスを開けたいと考えている方のために、ファーストピアスについてご紹介していきます。

【 はじめに 】

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ファーストピアスのこと、知っていますか?

着けたいピアスがあるのは、モチベーションを保つのにとても大事!

ハンドメイドでアクセサリーを制作していると、とても嬉しいお声をいただくことがあります。

それは、このピアスを着けたいからピアスを開けます!とか、開けました!というお言葉。

こんな風に言っていただけるのは、作家にとって本当に嬉しい事です。

しかし、こういったお言葉をいただくと嬉しい反面少し心配にもなるのです…。

なぜならば私の制作しているピアスは、ファーストピアスではないので残念ながらピアスを開けたばかりの方には向かないのです。

これはハンドメイドアクセサリーだけでなくほかのピアス全般も同様です。

ですのでそういった際には、念のためピアスホールが完成したらぜひ着用していただけるようお伝えをしています。

ファーストピアスというのは、ピアスホールが完成するまでの間つけ続けるものなので、ピアスの軸が太め・長めであるとか、キャッチが外れにくいように作られているとか、アレルギーが起こりにくい素材であるとか、そういった様々な条件を満たして専用に作られているものなのです。

実はこの最初に着けるファーストピアスこそが、その後のご自身の体質にも大きな影響を与える可能性があるんです。

気にする方はとても少ないのですが、その後の人生で制限なくアクセサリーを楽しんで頂くためにも、最初の数ヶ月だけは我慢してファーストピアスを着ける必要があるんです。

今回は【後悔しないために知っておきたい ファーストピアス の事 】といったテーマで、これからピアスを開ける方、開けたいと考えている方に向けて、ファーストピアスを着ける期間や、理由、注意点、などご紹介していきますね。

【 ファーストピアスは必要? 】

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開けたばかりのピアスホールは、いわば傷口と同じです…

ファーストピアスをせずにいると、様々なアクシデントが起こってしまいます!

はじめてピアスを開けることをピアッシングと言い、ピアッサーやニードルを使ってピアスホールを開けます。

開けたばかりのピアスホールは言ってみれば、傷口です。

この時ピアスホールの内側は皮膚に覆われてはいないので、体はその「傷」を治そうと働き始めるのです。

そのままにしておけば穴は塞がってしまうので、その体の働きを阻止するためにファーストピアスをつけて、穴が塞がってしまうのを防ぎます。

このファーストピアス、開けるとき使って終わり、ではありません。

基本的には、ピアッシング後~ピアスホールの完成まで、外さずにいた方が安全です。

ピアスホールが完成していない状態でピアスを替えようとすると、ピアスホールに傷が付き思わぬ炎症を起こしたり、患部が膿んだり…といったことが起こるんです。

皮膚が出来上がっていない状態の傷口なんですから、デリケートで当たり前ですよね。

傷口同様であれば体液が出てきますし、その体液がピアスの金属と反応を起こすことで金属アレルギーを引き起こすことだってあるんです。

いまアレルギーが無い方も、起こすリスクがグッと上がってしまいます。

そのためファーストピアスではホール完成までの期間と素材がとても重要。

【 開ける方法は? 】

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じゃあ、どうやって開けるのがいいの…?

ピアスホールはどうやって開けるのが良い?

ピアスを開けようと思った時、方法として思いつくものはざっとこんなところでしょうか。

昔は安全ピンで、という話をよく聞きましたが(年齢バレますね…)、今考えると本当に恐ろしい話です。

衛生状態なども考えると絶対にいいはずないですものね。

①ピアッサーを購入し、自身で開ける

穴が斜めにあいてしまう可能性が高いのであまりおススメしません。

自己責任ですが、穴を開けなおすことはできませんのでやめておいた方が無難です。

一番低コストではありますが、後々炎症などのトラブルが多いのも、①と②です。

②購入したピアッサーで友人に開けてもらう

自分が駄目なら友人に、と考えるかたも多いでしょう。

しかしピアッシングは医療行為にあたるため、本来は医師の管理下でないと違法行為に問われてしまう可能性もあるそう。

③ピアスを販売しているお店で開けてもらう

②同様の理由からおススメしません。

販売店と提携している医療機関を紹介されるような場合であれば④となり問題はありません。

④医療機関で開けてもらう

何かあった時のトラブルにも対応してもらうことができ、アフターケアも心配ありません。

はじめてピアスを開けるのであれば、きちんとフォロー体制の整っている場所で開けることが安心です。

ピアッシングは皮膚科や耳鼻科などでも行っているところがあります。

保険適用外のため費用は多少かかりますが、自身の大切な体です。病院なら安心感が違いますね。

それでもご自身で開けたい方は必ずこういった点に注意しましょう!

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どうしてもご自身で開けたい場合、最低限守ってほしいことがあります

・滅菌された道具を使用する

ピアッサー、ニードルなどの使いまわしは厳禁です。滅菌されて個包装されたものを選びましょう。

・ピアスのスタッドの太さと長さピアスホールが小さいと、ホール完成後も傷が付きやすくなってしまうことがあります。

一般的に販売されているファッションピアスは18G~20G程度。

ポストがスムーズに入るよう、ファーストピアスは16Gくらいがおススメです。


ピアス軸の太さは、G(ゲージ)という単位で表されます。

20G~0Gまであり、数字が小さいほど太くなります。

G(ゲージ)mm
20G0.8mm
18G1.0mm
16G1.2mm
14G1.6mm

またピアッシングしたばかりだと、耳たぶも腫れたり熱を持ちます。

そのためあまり短い軸のピアスだと、耳たぶがピアスヘッドとキャッチに挟まれてきつく感じることが出てきます。

そのままだと痛みを感じたり、血流が悪くなることもありますので、ご自身の耳たぶの厚みプラスαで十分な長さのものを選びましょう。

デザインの部分 + 耳たぶの厚み + 耳たぶとキャッチの間の隙間 + キャッチ = ポストの長さ

日本人のおよそ6割ほどが4㎜以上の「福耳」の持ち主だそう。

そのため8㎜以上のポストの長さがあるもののほうが安心かもしれませんね。

最近では百円ショップでもノギスが販売されているそう。

もし正確に知りたい!という方はそういったものを使用するのもいいかもしれません。

・金属アレルギーを起こしにくい素材を選ぶことピアッシングしたばかりのピアスホールは傷口同様の状態です。

体液や血液が分泌され、ホール表面に皮膚が形成されます。

この時、イオン化した金属と体液や血液が反応することで金属アレルギーを発症する危険性が大いにあるのです。

今金属アレルギーじゃなくても、ホールが完成していない状態ならばアレルギーを起こしにくい素材を選びましょう。

(アレルギーを起こしにくい素材の代表的な物は、チタン、サージカルステンレス、プラチナ、ゴールドなど。中にはピアスポスト部分のみチタンやサージカルステンレスといったものやメッキのものも存在します。

この場合キャッチやポストのヘッド部分は別の金属、ということもあり、その別の金属によってアレルギーが起こるということもあります。)

◇割金などのアレルギーについてはこちらをどうぞ→

また中にはファーストピアスは目立たないクリアなものをつけたい、という方もいらっしゃるかと思います。

クリアなものの代表としては樹脂。

他にはアクリルやガラス製、セラミック製のもの。

確かに金属ではないので金属アレルギーの心配はありません。

しかし樹脂は樹脂で大きな問題があるのです。

それは何かというと…衛生状態なんです。

透明の樹脂ピアスは目に見えない細やかな傷が付きやすい素材。

他の素材に比べてお手入れもしにくいのでその傷に雑菌が繁殖することでトラブルが起きやすいのです。

需要があるのでピアッサーとセットになっているものも販売されていますが、大抵は軸が短め。

また目立たないことを売りにしているので、ピアスのヘッド部分も小さいのです。

耳たぶの厚さにもよりますが、ピアッシング直後の熱や腫れのある耳たぶには、窮屈なものであるのは想像に容易いのではないでしょうか。

基本的に樹脂ピアスは使い捨てることを前提に作られているもの。

そのためそんなに強度の面が考えられている訳ではないんですね。

ピアスホールが出来上がっているならば問題ありませんが、ファーストピアスとして使用するにはリスクが高いのです。

樹脂が摩耗して表面に細かい傷ができそこから細菌が繁殖し化膿するようなケースもありますし、最悪キャッチ部分などが耳たぶに埋没したり、ピアスホールに樹脂ピアスが癒着したりということもあるようです。

・引っかかりにくさ

気をつけているつもりでも、はじめのうちはいろいろなところにピアスを引っ掛けます。

衣類の着脱にはじまり、枕カバーや布団、髪を拭くときのタオルなどなど…。

突起のないデザインの方が、引っかかるリスクが少ないです。

時々爪留めで石を留めてあるファーストピアスを見かけますが、石を使用しているものが良い場合は覆輪留めの方が引っ掛けるリスクが低いかもしれません。

【 ピアスが向かない人は? 】

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ピアスを開けるのに向いていない人は…?

中には残念ながらピアスが向いていない人もいるんです…

こんな方はピアッシングはしない方が良いと考えられます。

☑未成年者で家族の同意を得られない方
☑職場・学校等で禁止されている方
☑重度の金属アレルギーがある方
☑病気の方(出血が止まりにくいものや、抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を飲んでいるような方)
☑ケロイド体質の方(手術や怪我のあとが赤味を帯びて盛り上がる体質の方)

【 こんな人、こんなシーンは慎重に! 】

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気にかけてほしいことがあります。

ピアスの使用に注意が必要な人やシーンは…?

☑消毒液でかぶれたことがある方
☑金属アレルギーの方

(アレルギーが起こらない素材を選ぶようにしてください。)
☑アトピー体質の方

(消毒液や金属に過剰に反応する場合があります。)
☑無精な方

(せめてピアスホールの完成までは、患部を清潔に保ってください。)
☑サウナのような高温になる場所

(サウナに入るときは必ずピアスを外してください。

ファーストピアスをつけている時はサウナはやめましょう。

またドライヤーの熱風などもあて続けるとピアスの温度を急激に上げることもあるので注意が必要です。)

【 ファーストピアスのケア方法は? 】

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清潔に保つことが一番大事!

気になるファーストピアスのケアの頻度や方法は?

ピアスホールは開けて終わりではないんです。

開けたての時期はまだ傷口と同じ状態。

これをケアしながらホールにしていかなければなりません。

通常の傷であれば消毒したり、最近では綺麗に洗浄して乾かすのが一般的でしょうか。

ではピアスホールはどうするのがいいのか、見ていきましょう。

①洗浄はしっかりと!

以前は消毒薬を使用していましたが、消毒薬でかぶれることもあるため最近では洗浄がとても大切。

しっかりと泡立てた石鹸をファーストピアスにのせ、注意しながら泡で患部を洗います。

ピアスを開けて数日経ち、痛みが無いようであればピアス自体を前後に動かすようにして洗いましょう。

その後シャワーなどで優しく、しっかりと洗い流します。最後は清潔なタオルで水気を取りましょう。

②外出先では消毒ジェルを!

外出中にうっかり触ってしまって気になる!そんな時は消毒ジェルを携帯しておくと安心です。

消毒液でも良いですが、現代医学的には消毒液が皮膚の再生を遅らせるということがわかってきています。

ですので、外で気軽に洗うことができない状況などではそういった消毒ジェルを使うと良いでしょう。

◇消毒ジェルはこんなものがあります→


③こんな時は要注意!

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トラブルがおこったら…

・ピアスホールが痒い

ピアスホールを開けたのち、ホール周辺の皮膚やホール自体にかゆみがでるような場合、金属アレルギーの可能性も考えられます。

ファーストピアスでアレルギーの出にくい素材を選んでいなかった場合は、アレルギーの出にくい素材に付け替えましょう。

もし金属アレルギーで、アレルギー反応の出る素材をピアスホールに通していたら…ホールはいつまで経っても完成しません。

付け替えるような場合は、ピアスホールに更に傷をつけないよう注意しましょう。

それでも改善が見られない場合は早急に病院を受診してくださいね。

また通常の傷口が治る過程で痒みがあるように、ピアスホールが治癒している過程でも痒みは起こります。

その場合はかじらないこと、触らないことが大切です。

痒みが我慢できないような場合はホールの周りを冷やすなどしてみてください。

・膿んでしまった!

個人差がありますがピアスホールを開けてから10日前後は耳たぶが腫れることがあります。

その後もずっと腫れていたり、膿が出てしまうような場合は雑菌が入り炎症を起こしている可能性も…。

ピアスホールを必要以上に触ったり、アフターケアが十分でなかった場合などに起こりえます。

これも状態によっては病院を受診してください。

この状態とは別に、黄色味を帯びたかさぶたのようなものができる場合があります。

これは通常の傷口が治るときと同じように、体内から出た浸出液が固まったもの。

無理にはがしたり、取る必要はありません。

・どうしても外す必要ができた

ピアスを外すこと自体はピアスホールを傷つける可能性は低いのですが、注意しなければならないのは着けなおすとき。

ホール完成前だとピアスホールに添ってピアスを差し込む事がとても難しく、傷つけてしまうことがあるんです。

そんなときは、ピアスホール周辺に水をつけてみてください。

そしてピアスホールを優しく揉みます。

こうすることでピアスホール内に水が入り、その水がリードとなりスムーズにピアスポストを入れることができるのです。

これは既にピアスホールが出来上がっているけど、ずっとピアスをつけていなかった方にも有効です。

ピアスホールが出来上がっている方であればワセリンなどでも大丈夫です。

しかしピアスホールが出来上がっていない状態の方はお水で。

その後はしっかりと洗浄し、水気をふき取りましょう。

・美容院は問題ない?

美容師さんには必ず一言伝えましょう。

うっかりピアスがタオルに引っかかることも考えられます。

伝えておけば、美容師さんも普段以上に気を付けてくれますよ。

心配なのはカラーやパーマの薬液がついてしまう事。

刺激の強い薬液が傷口同様のピアスホールにつくと化膿してしまうこともあります。

この時期はパーマやカラーは控えた方が良いでしょう。

・ヘアケア材にも要注意!

ヘアスプレーやワックス、オイルなどがピアスホール周辺につかないように気をつけましょう。

雑菌が繁殖してしまう可能性があります。

・温泉やプール、海

ホール完成までは避けましょう。

・汗

汗などの体液と金属が反応することで、金属アレルギーは起こります。

汗をかく季節などは、こまめに汗は拭きとりましょう。

【ファーストピアスの期間】

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可愛いピアスをつけるために必要な期間なんです!

いったいどのくらいの期間ファーストピアスをつけたらいい?

期間としての目安は3ヶ月ほど。

これを見て長い…と思われるかたもいらっしゃるでしょうか。

様々な情報を探ると、早いもので4週間くらいからといった情報もあるにはあります。

これだけの幅があるのは当然と言えば当然のこと。

と、言うのも傷が治るのは個人差があるからです。

治癒能力は生活環境や季節も影響しています。人によって差があるため、このように期間にも差がでます。

正直なところ、4週間程度だと薄皮一枚できたような状態なのでピアスホールとしてはとても弱く、他のピアスに付け替える際に傷をつけてしまうということも十分考えられます。

ファーストピアスを外しても問題ないかどうか、いくつかチェックすべきポイントがあるので必ずチェックして、問題がないことを確認してからファーストピアスを外してセカンドピアスに変えるようにしましょう。

☑血が出ていない

☑体液が出ていない(黄色っぽい液体)

☑化膿していない

☑痛みがない

ここまでが問題なければ、以下も確認してください。

☑ピアスの上から優しくトントンと叩き、痛みを感じない

☑ピアスを前後にスライドさせてみて、痛みを感じない

   ↓
☑プラス1ヶ月程度経過を観察する

   ↓
☑外してみてピアスホール部分がへこんでいる

   ↓
☑セカンドピアスに交換して問題なし

もし途中で違和感があるようであれば、チェック項目は中止してくださいね。

先ほども書いたように、この時期のピアスホールはとてもデリケートです。

無理をして外しても、ホールの完成が遠のくだけばかりではなく、膿んでしまったり、最悪金属アレルギーを発症します。

金属アレルギーを発症した場合、これから先、選べるアクセサリーの幅も狭まりますし、重篤な症状が現れる可能性だってあるんです。

◇金属アレルギーに関してはこちらをどうぞ→

【まとめ】

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これから先、後悔しないためにも…

今回は【 後悔しないために知っておきたい ファーストピアス の事 】といったテーマでご紹介してきました。

今やネットでどんな情報も拾うことができます。

ピアスを自身で開けることへのハードルもどんどん低くなっているような気もします。

かくゆう私も何か所もあいてますし、過去にトラガスや軟骨なども自身であけました。

しかし本来ピアッシングは医療行為です。

ご自身で開けられる場合は自己責任ですので、リスク等もきちんと理解した上でお願いします。

またもし下記のような事が起こったら、迷わずに医療機関へ相談してください。

誤った対処をすると、トラブルの元となります。

・ピアスホールがずっと痛い

・ピアスホールから膿が出る

・ピアスホールの腫れがひかない

・ピアスホールがずっと熱を持っている

・ピアスホールやその周辺がじくじくする

・ただれている

・しこりができた

・ホール周辺が赤く盛り上がってきた

ご自身の体の事ですので、何か心配があればできるだけ早く受診をしてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!