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真鍮とはどんな素材なのか、メリット・デメリットと一緒にご紹介します。

真鍮 とは 銅と亜鉛を混ぜ合わせて作られた合金のこと。

伝導率が高く、熱間鍛造性、展延性に優れた素材で身近な物ではコンセントなどにも使用されます。

そんな真鍮をアクセサリーにしたときにどんなメリット・デメリットがあるのか見ていきます。

【 はじめに 】

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真鍮の種類と特性、アクセサリーにした場合のメリット・デメリットにスポットを当ててお伝えしていきます。

先日真鍮のお手入れ方法や育て方をブログでご紹介しました。

本来ならば真鍮とはどんな素材かをまずはご紹介すべきだったな、と今更これを書いています。

以前までの記事で真鍮がどういったものなのか、お手入れ方法など含めてご紹介しました。

今回は真鍮の種類と特性、アクセサリーにした場合のメリット・デメリットにスポットを当ててお伝えしていきます。

真鍮素材のアクセサリーは何といっても品のある柔らかな色合いが魅力。

使いこむうちに雰囲気が出てくるところも、お洒落な方たちからの支持が厚い理由の1つかもしれません。

それではどんな素材か詳しくご紹介していきます。

【 真鍮の種類と特性 】

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真鍮の種類と特性は?

まずは真鍮をおさらい

真鍮とは合金です。

銅と亜鉛を混ぜ合わせて作られます。

合金は使用用途にあわせて割合を変えるので、その割合によって硬さや色合いが変わってきます。

・丹銅(銅80~95% + 亜鉛20~5%) 

赤みがあり銅に近い状態。
10金~18金に比較的色が近い。
耐食性も高いので建築からアクセサリーまで幅広く使用される。

・黄銅(銅60~70% + 亜鉛40~30%)

亜鉛が40%ならば六四黄銅。
亜鉛が30%ならば七三黄銅。
柔軟に形を変えることができる性質が高く、金属の雑貨や時計やカメラのパーツなどに使われる。
私たちが目にすることが多い、ポピュラーなもの。

・真鍮の特性

・電流が流れやすい(熱伝導率は銀の次に高い)

伝導率が高いということは電流が流れやすいということ。

そのためコネクターやコンセントにも使用されます。

・加熱によって加工がしやすくなる(熱間鍛造性に優れている)

加熱によって複雑な形状に加工することができる。

 ・柔軟に変形させられる(展延性に優れている)

材料を破損させずに柔軟に変形できるので、薄く広げる、細く伸ばす、といったことが可能。
 

・切削加工に優れている(被削性が高い)

真鍮はとても削りやすい金属の為、その特性を活かし精密部品やボルトといったものに使用される。

・真鍮の金物は衛生上優れている

微量金属作用(極微量作用)といい、わずかな量でも殺菌作用がある。
(微量金属作用の代表的なものというと、切り花を長持ちさせるために花瓶に10円玉をいれるという豆知識。
これは水に溶けだした銅イオンが細菌の繁殖を抑えるため花が長持ちするというもの。)

【 真鍮アクセサリーのメリット・デメリット 】

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では真鍮を使ったアクセサリーのメリット・デメリットは?

真鍮アクセサリーのメリット

価格が手ごろ

金やプラチナ、シルバーなどと比べ価格がお手頃。
日常使いにも気負わず使っていただけます。
またプレゼントとしてもお相手の負担になりにくい価格帯ではないでしょうか。

デザインが豊富

加工がしやすいといった特徴がある真鍮。
加工がしやすい分、色々なデザインのアクセサリーが登場しています。
選ぶ楽しみ、選択肢も広いです。

経年変化が楽しめる

育てる楽しみのある真鍮。
お手入れをしながら使っていくことで、長期間楽しんでいただけます。
経年変化で重厚感のある色味に育っていく課程を見ていると、愛着も湧いていきますね。

真鍮アクセサリーのデメリット

水分や汗に弱い

真鍮に限らずどんなアクセサリーも大抵は水分と汗が大敵。

神経質になりすぎる必要はありませんが、金属と汗や水分が混じるとアレルギーの原因となることもあります。

入浴時やサウナ(やけどの危険があります!)プールや海では外すようにしてください。

また手を洗う際は外す(うっかり洗ってしまったら乾いた布でしっかりと水分をふき取る)方が良いです。

汗をかきやすい季節は使用するシーンを選んだり、直接肌に触れないように使用するなど工夫も大切です。

加重に弱い

経年経過でヴィンテージライクな見た目になる真鍮。


重厚感がありますが、実は加重に弱いという弱点もあります。
強い力が加わると破損の恐れもありますので、ご注意ください。

定期的なお手入れが必要

正しくお手入れをしながら使っていかないと、金属特有の臭いが強くなることも…。

◇真鍮アクセサリーのお手入れ方法はこちら→

【 真鍮アクセサリーはどんな人におススメ? 】

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真鍮アクセサリーと相性がいいのはどんな人?

真鍮アクセサリーと相性がいいのはどんな人?

どんな素材にも必ずメリット・デメリットはあります。

ですが特性を知ることはとても大切。
知らなければ上手に取り入れることも、使いこなすことも、ましてやその素材を楽しむことはできないですよね。

ではどんな方に真鍮のアクセサリーがおススメかというと…。

やはりその過程を楽しむことができる人でしょうか。

真鍮の表面の金色が段々とくすんでいく様子や、時を経ることでしか得られない自然な美しさ。

その色合いや光沢は見る人に温かみを感じさせます。

これは使うほどに金属光沢が抑えられ、柔らかな表情となり、段々と使う人に馴染んでいく…

他の金属ではなかなか見られない変化です。

年月を重ねることによってしか生み出されないこの変化。

暮らしの中のささやかな変化を見つける喜びにもつながっていきます。

逆に真鍮をおススメできないタイプの方は、現時点で真鍮のアレルギーがある方、お手入れをするのは面倒と感じる方です。

金属アレルギーについてのブログでもご案内していますが、真鍮はアレルギーがおこりやすい素材の1つでもあります。

◇金属アレルギーについてのブログはこちらをどうぞ→

真鍮にアレルギーをお持ちの方は、肌に直接触れないように使用する方法などもありますが、ご自身の体のことを考えていただくとアレルギーの原因物質の使われたアクセサリーは避けていただいた方が良いです。

そして真鍮に関して長く使っていくためにはお手入れがとても大切であるとお伝えしてきました。
ですので、そのお手入れを面倒と感じる方にはやはり育てていくことは難しいと思います。

真鍮はお手入れをせずに放置してしまうと緑青が出てきてしまいます。

緑青自体は銅を保護するために出てくるものなので悪いものではないと以前にもご紹介しました。

しかし真鍮は銅と亜鉛の合金。

銅が緑青に保護されていても亜鉛の成分自体が腐蝕してしまっている可能性も状況によっては考えられます。

これは表面は問題なさそうに見えても、実際のところ中が空洞となり劣化してしまっている状態。

この状態になるまでにはそこそこ時間がかかるとはいえ、ここまで放置してしまったら残念ながらもう元に戻すことはできないのです。

【 まとめ 】

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今回は 真鍮 とは どんな素材かをご紹介してきました。

新品でもアンティークのような、ヴィンテージのような上品な質感をもつ真鍮。

上品なその質感は、大人のコーディネートにも一役買ってくれます。

一見武骨なイメージもありますが、合わせ方次第で意外とどんなコーディネートにもすとんと馴染んでくれます。

またアクセサリーに限らず、インテリアやカトラリーなど長く愛用できそうなアイテムを育てていくのも楽しそうですね!

ぜひ沢山の方に真鍮アイテムを育てる楽しみを知っていただけますように。

◇corbata pajaritaの真鍮アクセサリーはこちらからご覧いただけます→