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素材別に合った収納方法とは?

今回は素材ごとに ハンドメイド アクセサリー 収納方法 の ススメ をご紹介します。

【 はじめに 】

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素材ごとに保管に適した条件があるんです。

最近はハンドメイドアクセサリーのブームもあり、様々な素材を使ったアクセサリーが登場しています。

元々は歯科用の素材であるレジンは、今やそのブームをけん引する人気素材の1つでもありますね。

ドライフラワーや、レース、アクリルやガラス、樹脂粘土などなど…

アクセサリーと一言で言っても本当に選択肢が増えました。

そして色んな素材を合わせて制作されている作家さんもたくさんいらっしゃいます。

今回はそんな ハンドメイドアクセサリー の 収納方法 の ススメ をご紹介していきたいと思います。

【 まずは収納方法の見直しから 】

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アクセサリーを寝室やクローゼットに保管していませんか?

ポイントはホコリや日差しを遮ること。

現在アクセサリーを沢山お持ちの方は、どんな収納方法をされていますか?

やはり見せる収納でしょうか。

素敵なアクセサリーを購入したら、着けていない時も見える場所に飾っておきたい!

私もその気持ち、とてもよくわかります。

ですが、今その見せる収納方法をしているとしたら、少しだけ注意が必要です。

恐らくアクセサリーを置いておくのは、コーディネイトの関係上洋服の近く、クローゼットや箪笥に近い場所ではないでしょうか。

そしてそれは寝室と同じ室内の可能性が高いのでは…と思います。

他の部屋と比べて、寝室というのは少し気を抜くと、いつの間にやら床にホコリが見つかりませんか?

寝具やカーテン、洋服というのは案外ホコリを生み出します。

こまめに掃除をしていても、知らぬ間にアクセサリーの隙間に入っていってしまうものなのです。

シンプルなデザインで、ホコリが入り込む隙間が無い、そんなアクセサリーばかりであれば神経質になりすぎることはないかと思います。

しかしどんなにシンプルなデザインであってもブレスレットやネックレスであればチェーンの隙間だったり、イヤリングであれば金具の隙間だったり、と汚れてしまうと掃除するのがなかなか大変なアイテムもあります。

ですので、お手入れを大変にしない為にも、ホコリには少し注意が必要なんです。

そして大切なもう一点。

アクセサリーを保管する場所は基本的には日差しが当たるところを避けてください。

日光や紫外線は様々な物に悪影響を及ぼします。

レジンや樹脂粘土であれば退色の可能性もありますし、ドライフラワーやレースなどは色あせのみならず素材や生地の劣化からの破損も考えられます。

天然石であっても日光が駄目な石もたくさんあります。

できる限り日当たりが良くない環境の方が、アクセサリーの保管には向いているのです。

【 素材によって注意する事 】

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埃や紫外線、他にも気を付ける点は…?

では具体的にどんな注意が必要か、素材別にみていきましょう。

・レジン 

UVレジンは時間の経過によって、紫外線の影響を受けやすいです。

結果、退色の可能性も考えられる素材ですので、保管の際は日光に注意が必要です。

ものによっては室内の蛍光灯の光でも黄変が起こるものもあるそう。

一度黄変したものは元には戻りません。

黄変はレジンの種類やレジン液の保管状況等、要因は様々なので一概には言えませんが、光を遮って保管するに越したことはない素材です。

・樹脂粘土

実は薄いもの、細かいものには向かない素材の樹脂粘土。

薄い造形や細い造形の物は、ものによっては半年程度でパリパリと割れてしまったりすることがあるそう。

大抵は強度をあげる為にレジンなどを使いコーティングされる場合もありますが、コーティングされていても、日光にあたっていなくても徐々に黄変がおこります。

(コーティング剤によっては、そのコーティング剤が黄変する可能性も…。)

日差しは必ず避けて保管することをおススメします。

・ドライフラワー

レジン等に封入されているのではなく、ドライフラワーをそのまま使ったタイプのアクセサリーは、管理している環境・花や植物の種類によって寿命が左右されます。

カビや虫が発生する、色が退色する、などはドライフラワーの寿命の合図。

ドライフラワーは高温多湿とホコリ、日光が天敵です。

またアクセサリーになる前の状態でしっかりと乾燥しているかどうかも大きなポイント。

日光や強い光はもちろん、蛍光灯の光でも劣化するので、使用しない時は暗い場所での保管がおススメです。

湿気、ホコリがカビの原因になりますので、密封袋の使用に加え、シリカゲルもあると安心。

・レース

紫外線は繊維を劣化させます。

長年使っているレースのカーテンを洗濯したら破けてしまった、そんな話を聞いたことありませんか?

ちなみにレースのカーテンの劣化を引き起こす原因は熱・紫外線・揺れ(風などによるもの)だそう。

レースはカーテンとは素材が違う可能性もありますが、この劣化の原因は布や生地全般に共通しています。

一年中通して日光にさらされ、風に吹かれることもある環境と、アクセサリーでの使用では状況も違います。

ですが保管時に熱や紫外線の影響を受けないようにすることで、劣化を遅らせることができます。

・天然石

意外にも紫外線に弱い天然石は多いです。

代表的なものはアメジストやローズクォーツ、インカローズ、アクアマリン、シトリン、カーネリアン、ターコイズ、フローライトなどなど。

このあたりは紫外線で退色や脱色の可能性があります。

またもろくなる可能性があるのは、セラフィナイトやセレスタイト、カルサイトなど。

そして水気に弱い石も多いです。

代表的な物はラピスラズリやターコイズ、アンバー、クリソコラ、マラカイト、ラリマーなど。

またそれとは逆に極端に乾燥した状態に弱いのは琥珀やターコイズ、オパールなどです。

◇オパールについてはこちらをどうぞ→

紫外線に弱いものや、湿気や乾燥に弱いもの。

石は本当にそれぞれ特徴があるので、石ごとに合った方法での保管が必要です。

また硬いイメージのある石でも石同士がぶつかることで、案外簡単に傷が入ってしまうこともあります。

保管の際は他のアクセサリーとぶつかることの無いよう、袋など分けて保管してください。

そして近くに洋服用の防虫剤を置かないようにしましょう。

・パール

パールは生きた貝の中で作られます。

有機物の為汗や汚れに弱いですし、傷もつきやすいです。

水にぬれること、化粧品や香水などにも弱いです。

直射日光はもちろんのこと、蛍光灯の照明に長時間当たっていると変色も起こります。

身に着けた後は必ず柔らかい布でお手入れをし、専用のケースに入れて日差しを避けて保管しましょう。

また、パールのネックスなどは糸が使われています。

糸は使用頻度に関係なく、経年経過で切れやすくなるため定期的に糸を替えることも大切です。

・コットンパール

綿を圧縮して表面にコーティングを施したコットンパール。

通常の使用であれば恐らく紫外線の影響はそんなに深刻に考えなくても良いかと思います。

しかし日の当たる場所に長期にわたって置いておくことは、やはり悪影響が考えられます。

素材自体が綿なので、紫外線による劣化、コーティングの変色等も起こり得ます。

保管の際は他のアクセサリーとはぶつからないように分けた上で、日の当たらない場所に保管してください。

◇コットンパールについてはこちらをどうぞ→

・ガラス

ガラスが経年劣化する際の原因としては日光の温度差、紫外線、風やホコリによる微細な傷が挙げられます。

日光や紫外線をあて続けた状態で保管しない、極端な温度差を発生させないことが対策になります。

・アクリルやプラ板

プラスチックの中で最も耐久性に優れていると言われるアクリル。

昨今ではCO2レーザーが気軽に使える場所が増えたので、アクリルを使ってアクセサリーを制作される方も増えました。

太陽光や雨風等の気象条件にも優れ、耐候性のある材質と言われています。

しかし透明なアクリル板は紫外線による黄変(黄ばみ)や、細かい傷によって白っぽく濁って見えてしまうこともしばしば。

これは表面のみであれば磨きなおすことで黄変や傷を除去できますが、磨きなおしには技術が必要です。

ですので黄変を避ける意味合いからも、紫外線は避けて保管してください。

また擦れると傷が付きやすい為、他のアクセサリーなどとぶつからないように個別に保管します。

・シルバーや真鍮

酸化・硫化・窒化物などにより変色します。

またシルバーは特に紫外線の元で、より変色しやすい傾向にあります。

変色を100%防ぐことはできませんが、空気を遮断できる袋に個別に入れて、光が当たらないように保管すると変化は比較的穏やかです。

(汚れのつき方などやお手入れ状況などによって状態は個々に変わります。)

・メッキ

変色等を防ぐためにかけるメッキ。

ですがメッキ自体も摩耗、劣化します。

紫外線はもちろん、汗、雨などの水分、化粧品やボディークリーム、ヘアスプレーなどの付着に弱いです。

また衣類や他のアクセサリーと擦れることで摩耗し、メッキが取れてしまう事も。

他の素材のアクセサリーもですが、メッキのアクセサリーを着ける際は特に、クリームやヘアスプレー、お化粧などの身支度が終わってからアクセサリーを着けるようにしましょう。

そして使用後は柔らかい布(研磨剤のついていないもの)でお手入れをして保管してください。

・ゴールド

シルバーなどに比べ酸に強いゴールド。

ゴールドが変色する際の大きな原因は着用した際についた汗や皮脂。

これらが酸化することで黒ずみや変色が起こるので、使用後はやはり柔らかい布(研磨剤のついていないもの)でお手入れをして保管してください。

紫外線の影響はそこまで大きくないですが、天然石と併せたジュエリーも多いです。

そういったアイテムは日差しは避けて保管してください。

・ゴールドフィルド

ゴールドを表面に圧着したタイプのアクセサリー。

通常のメッキよりも剥げにくく、アレルギーも起こりづらいと言われています。

こちらは通常のメッキ方法とは違うのでゴールド同様そこまで紫外線の影響は大きくはありませんが、天然石と併せて使用されることも多い素材です。

日光の当たる場所に置きっぱなしにはしない方が良いです。

◇ゴールドフィルドのメッキ方法やお手入れ方法はこちらから→

【 おススメの保管方法 】

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おススメは二段構えの保管方法!

見せる収納は一時保管用、お手入れ後は個別に収納。

基本的にはお手入れ後に空気を遮断できる袋に入れて、日差しを遮ることのできるボックスなどに保管するのが一番です。

ですが、日々使用後にすぐにお手入れができるとは限らないですよね。

そしてお気に入りであれば、中には毎日使うアクセサリーもきっとあるはず。

毎日使うものや、使用してお手入れがまだのアクセサリーには、一時保管場所を作ってあげてください。

なんなら小皿に布をひいたものでも構いませんし、現在使用している見せる収納用の収納アイテムでも構いません。

ネックレスが多い方なら高さがあって吊るせると絡まる心配がありませんし、石付きのリングなど他のアイテムとぶつかって傷がつく心配があるアイテムでしたら、リングスタンドを追加して使っても良いと思います。

◇一時保管に最適なアイテムはこちらをどうぞ→


しかしこれはあくまで一時避難所。

ここに出しっぱなしにしては、元も子もありません。

時間ができたらお手入れをして収納場所へ入れるというサイクルまでを一連の流れとして考えてくださいね。

同じ場所にお手入れアイテムも置いておくと日々のお手入れがしやすくなるかもしれません。

そしてお手入れが終わったアイテムは空気を遮断できる袋でホコリや湿気対策をし、日差しを遮ることのできるボックスにしまってください。

◇おススメの収納ボックスはこちらをどうぞ→


【 まとめ 】

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お手入れする余裕がない時は、とりあえず埃と紫外線から守る事が大切。

今回は ハンドメイド アクセサリー 収納方法 の ススメ をご紹介してきました。

ごくごく当たり前のことですが日々の生活に追われていると、なかなかお手入れまで手が回らないですよね。

昨今取り上げられる「丁寧な暮らし」というキーワードもありますが、実際にそういった生活を実践しようとするのはハードルが高かったり…。

使ったものはその日のうちに手入れをして片づける、ということが習慣になってらっしゃる方はぜひその1つにアクセサリーも加えていただけたらと思います。

しかし私のようにちょっと面倒…と感じてしまう方、毎日しよう!とか毎日しなきゃ!とどうかプレッシャーに感じないでくださいね。

アクセサリーの一時避難所は、そのためにあるんです。

今日は疲れてしまったな、とか他にやらなければならない事がある、といった日には潔くあきらめましょう。

(高級ジュエリーであればそう言ってられないですが…)

ただそのままずっと放置してしまうといつかツケが回ってきますし、お手入れも時間と手間がかかってしまいます。

必ずある程度の周期でお手入れをしていただけたらと思います。

もう当分お手入れなんかできない…そのくらいのメンタルの時だってきっとあるはずです。

そんな時はひとまず空気を遮断できる袋にだけは入れて、日の当たらない場所に放置してください。

ここで空気を遮断するかしないかだけでも、ずいぶんと状態は変わってきます。

空気を遮断してホコリや雑菌の増殖を防ぎ、日の当たらない場所に置く。

このちょっとしたステップでお気に入りのアクセサリーの寿命がグッと延びるので、是非お試しくださいね。

◇アクセサリーのお手入れ方法はこちらをどうぞ→