バングル の正しい つけ方 を知っていますか?
【 はじめに 】

バングルをつけるとき、どうやってつけていますか?
自分では普通だと思っていた方法でも、実はそうじゃないということって意外とあるんです。
私はかつて5年間ほど店頭でアクセサリーの販売をしていたことがあります。
アクセサリーの販売をしていて驚いたことのひとつがこれ。
バングルの正しいつけ方を知っている人が少ないということ。
バングルはピアスやイヤリング、ネックレスなどに比べて、正しい扱い方やつけ方の正解がわかりにくいアイテムでもあります。
そして正しく扱わないと破損することもあるアクセサリーです。
お客様と話していて、初めてバングルをつけるという方はつけ方を聞いてくださるのでこちらも説明がしやすいです。
ですが今まで使ってたものが壊れちゃったから新しいものを探しているんです、といった方は、こちらが説明するより先に今まで通りのつけ方で試着しようと試みます。
実はバングルが壊れてしまった原因は十中八九、そのつけ方にあるとは知らずに…。
バングルというアイテムは正しく扱い使用していれば、壊れるといったことはそう無いアイテムです。
ここではバングルの正しいつけ方や壊れてしまう原因などについてご紹介していきます。
【 バングルの正しいつけ方 】
まずはこちらをご覧ください。
~バングルのつけ方~
①手首の一番細い場所に見当をつける(個人差がありますが手首から指の横幅2~3本分程の位置)
腕を見ると手首そのものが細いようなイメージがありますが、この部分は手首と比べると骨が細くなっているため、バングルが入りやすいです。
②バングルを親指側(手首側面)から滑り込ませる(少しずつゆっくり滑りこませてください)
③手首にバングルが入ったら、入れた部分と同じ位置のままバングルを手の甲側に回転させる(バングルを手首に添ってスライドさせるイメージです)
④位置を調整する
どうですか?
意外と簡単じゃないですか?
それとも少し手間のかかる印象でしょうか…
このバングルのつけ方ですが、見るよりも実際やってみる方がずっと簡単です。
文章にしたりすると工程が多いような気がしますが、何度か試してみるうちに自然とコツが掴めます。
慣れてしまえばほんの数秒でバングルがつけられるようになりますよ!
ぜひ臆せずにチャレンジしてみてほしいです。
外す時も、バングルを入れた場所(手首の細い部分)から外すようにするとスムーズかつ、破損したりする心配がありません。
~こんなつけ方はNGです~
正しいつけ方をご紹介したところで、悪いつけ方もご紹介いたします。
もし自分の身に覚えがある方は、ぜひ先ほどのつけ方をマスターしてみてくださいね!
代表的なNG例はこの方法。
①つける前にバングルを広げる
②つけたらフィットするようにバングルをギュッと閉じる
金属製のバングルの場合、カーブや幅などを手で微調整することは可能です。
販売されているものでサイズ調整可能と表記されているものであれば、慎重に、ゆっくりと力をくわえることで微調整することもできます。
ですがこの力の入れ方や、開いたり閉じたりを何度も繰り返すと少しずつ金属に負担がかかってきます。
これは金属疲労という現象。
金属の棒などを何度も曲げ伸ばししていると圧のかかる部分に負担が蓄積し、細かいヒビが入り、最後には折れてしまうのです。
私たちの中には金属=強い・硬いという潜在意識があるのでイメージし辛い現象ですが、金属は思っている以上にデリケートです。
ですので調整する際はあくまで微調整、慎重に扱うことが大切です。
ヒビが入った部分や折れてしまった部分は金属を足したりロウ付けをすることで、ある程度同じような外観には戻せるかもしれません。
しかし見た目が元に戻っても、目に見えない強度の部分では修理前と同じに戻ることはありません。
気に入っているアクセサリーであれば少しでも長くご使用いただくためにも、NGと言われる方法はしないようにお願いします。
【 バングル の形状とサイズ 】

バングルというのは元々、ブレスレットの中でも金具のない腕輪形状のものを指します。
そんなバングルは大きく分けて二種類の形状に分けられます。
それは正円タイプのデザインか、楕円タイプのデザインかということ。
着け心地は好みの問題もあるので一概には言えませんが、着用した際にちょっとした違いがあります。
ご自身の腕を手の甲側から、また親指側から見てみてください。
どうですか?正円、というより楕円に近くないですか?
ということは…。
正円タイプを着用した場合は、楕円の形状(腕や手首)に正円(バングル)を通すのですから、ぴったりと腕にフィットするというよりは遊び部分ができます。
ぶかぶかサイズでは落としてしまう心配がありますが、手首より上に着けたい場合などはこういったタイプを選ぶのも素敵です。
デザインによってはゆるっと着けれる正円タイプのバングルは、腕との対比で、腕を細く見せる効果もあるかもしれません。
また楕円タイプを着用する場合は、正円タイプのものよりも腕に添わせるように着けることができます。
正円タイプに比べてフィット感が強いです。
そのため他のアクセサリーなどと重ね付けをする場合もコーディネイトしやすいメリットもあります。
どちらの場合も、ご自身のバングルをつけたいと考えている腕周りのサイズ+3~5㎜程度大きい内径(バングルの幅などによっても変わってきます)を目安に考えてみてくださいね。
あとはご自身の腕を親指側から見たときの厚み。
さきほどここからバングルを入れるのが正しいつけ方とご紹介しましたが、
ここの厚みとバングルの開いている部分の幅が大きく違うと着用の際に苦労するかもしれませんので、この部分もチェックできると安心です。
【 ブレスレットとバングルで迷ったら… 】

ブレスレットとバングル。
どちらも腕につけるアクセサリーということで、選ぶ際に迷うこともあるかもしれません。
そこで私はもし迷ってる方がいればこう伺います。
「普段、腕時計はしますか?」と。
もし腕時計をする頻度の高い方であれば、デザインにもよりますがブレスレットをおススメします。
バングルも華奢なものであれば腕時計の重ね付けも可能ですが、腕時計に傷が付いたり破損したりといった心配もあるのです。
そのため腕時計と重ね付けをするならばブレスレットの方がつけやすい、合わせやすい、使いやすいといった面があります。
逆に腕時計はしません、という方であればバングルをおススメします。
腕時計をする習慣というのはその人自身が培ってきたものなので、習慣がある方がつけるのを辞めるタイミングは難しいものです。
そういった人にとって、既に腕時計はアクセサリーであり体の一部のようなものなのです。
であれば腕時計をすることを前提に選ばなければ、ブレスレットでもバングルでも結局はつけなくなってしまいます。
腕時計とは逆の腕につけますという方もゼロではないのですが、そういった方は大抵沢山の重ね付けをされている方なので、ブレスレットとバングルで迷うということはほとんどないように思います。
アクセサリーの役割の1つに、自身がどう見られたいか、イメージ作りの一端を担うという部分があります。
アクセサリーがもたらすイメージはデザインに左右されるので、ブレスレットを選ぶか、バングルを選ぶかには直接的には関わってきません。
形状から考えれば、バングルとブレスレットで同じデザインのものは存在しませんよね。
なのでどういったイメージのアクセサリーが欲しいのか、といった観点から探していくと、ブレスレットが欲しいのか、バングルが欲しいのかで迷うことはきっとないかもしれません。
そして何よりも今までとは違ったアクセサリーに出会うことで新しい発見があるかもしれませんね。
【 まとめ 】

今回は バングル の つけ方 や選ぶ際のポイントなどをご紹介してきました。
気に入ったデザインがあってもサイズ感がわかりにくい為、なかなかチャレンジしづらいバングル。
試着してみたことがあっても正しいつけ方を知らないと、なんとなくしっくりこない、と感じたことのある方もいらっしゃったかもしれませんね。
私はバングルがとても好きで、以前は自身で制作したシルバーの太いバングルを10年ほど、現在は華奢なタイプでリングとおそろいのものを、これもまた10年ほど愛用しています。
太いバングルから華奢なバングルに変えたのは洋服や好みの変化のためです。
自身の体にしっくりくるアクセサリーに出会えると、長い期間つけ方や組み合わせを変えながらも使うことができます。
長いこと使用しているとアクセサリーは新品同様というわけにはいきませんが、それでも共に時を経て掛け替えのない相棒にもなり得ます。
いままでバングルに苦手意識があった方もつけ方を知ることで、もう一度チャレンジしてみようと思うきっかけになれたらうれしいです。