ハンドメイド アクセサリー の 撮影 についてご紹介していきます。
【 はじめに 】

ハンドメイドの制作課程の中で、地味に頭を悩ます写真撮影。
制作はもちろん時間がかかるものですが、完成したものをどのように撮影するか、どうしたら魅力を伝えられるか…
悩みはつきませんよね。
私はこうやってハンドメイドの活動をするようになるまで、ほぼ写真を撮ることはしていませんでした。
日常では人が撮ってくれるの任せで、自身がファインダーを覗くなどという経験はほぼゼロ、というところからのスタート。
何もかもが手探りで実験的ではありましたが、とにかく最低でも毎日一枚撮影するということを自身に課して、3年間毎日休まずInstagramへ投稿することを日課としました。
なのでcorbata pajaritaのInstagramは私の撮影の成長の記録でもあります。
現在は掲載していない写真もありますが、恐らく少しは成長できているかと思います…。
現時点でも勉強中の身ですが、同じように何かしら写真撮影で悩んでいる方と悩みを共有できればと思い、現時点での撮影環境や気を付けていることなどご紹介したいと思います。
撮影の専門的なことは専門のサイトにお任せするとして、気軽な感じで読んでいただけたら幸いです。
【 撮影に使用するもの 】

撮影に使用するものとしてはカメラ、撮影ボックス、レフ版となるもの、三脚、ライト。
このあたりが登場する頻度が高いでしょうか。
まずはカメラ
商品販売サイト用の写真やホームページ用の写真は一眼を使用しているものもありますが、Instagramに掲載している写真は90%iPhoneです。
一眼は最近やっと勉強を始めたところです。
今はスマホのカメラも良くなっている、とは言え私のiPhoneは古いのでポートレイト機能などはついていません。
まあ、Instagramの写真を見てもらえば、そんなことはバレてるかと思いますが…。
次に撮影ボックス
現在はAmazonで購入した50㎝×50㎝×50㎝程度のサイズのもので、白背景・黒背景を交換しながら撮影できるものです。
(青と赤もついてきましたが残念ながら使用したことはありません…)
背景色は白と黒があれば十分だと思います。
これ以外は自身の撮影したいイメージに近い背景アイテムを用意します。
昨今だと木目や大理石風、セメント風、レンガ風の板や布などが人気でしょうか。
corbata pajaritaではこういった背景も使用しますが、ガラスの板などを使用することが多いです。
他の撮影素材の上にガラス板を置き、その上に撮影アイテムを置いて撮影すると、撮影アイテムがうっすらとガラスの板に映り込みます。
このうっすらと写りこむ雰囲気が好きでよく使用しています。
またボックスのサイズに関しては値段との兼ね合いもあり、アクセサリーの撮影ならばこのくらいで十分撮影できると踏んで購入しました。
使用しない時は折りたためる点もポイントでした。
しかしこれは大きな落とし穴でした…
今から購入する方には、できるだけ大きいものをおススメします!
50㎝×50㎝×50㎝程度のボックスは被写体への写りこみを防ぐだけなら十分なサイズかもしれませんが、撮りたい角度によっては撮影ボックスの角がどうしても写真に入ってしまうので、私はもっと大きいサイズにしておけばよかったと、本気で後悔しています。
そしてレフ版
これは白い画用紙などで十分ですが自立してくれる方が撮影しやすいです。
被写体に出てしまう影を薄くすることを意識してレフ版を置くと、被写体が明るくなります。
最後に三脚
必須ではありませんが、手ブレ防止のためにあった方が撮影がスムーズな場合もあります。
一度にたくさんのアイテムを1点ずつ撮影したい場合など、構図やカメラ位置を変えずに撮影する時にも便利です。
こういった時はBluetoothなどで携帯と連動するシャッターボタンもあるとカメラ位置を動かしてしまうこともありません。
その他
また基本的には自然光が一番なのでライトは必須ではありません。
ですが光が足りない時などにLEDライトがあると便利です。
これら以外にはサイズ感を伝えやすくするために定規であったり、アイテムを見やすくするためのアクセサリースタンド、イメージ作りのための植物などを使用します。
少し個性的な写真を撮りたい場合は被写体を鏡の上にのせて写真を撮ったりもします。(鏡を使用する際は被写体以外の映り込みにご注意ください。)
◇撮影ボックスやレフ版の種類を比較検討したい方はこちらをどうぞ。
【 写真の用途を考える 】

撮影する際に一番初めに考えること。
撮影する際にはじめに考えることは、まず何用の写真なのかということ。
Instagram用の目を惹くことを目的とした写真なのか、商品販売用の商品の詳細を伝えるための写真なのか。
はたまた見てくれた人自身が使用したときのイメージを掻き立てるためなのか、自身のブランドイメージを伝えるためのものなのか等々。
これが定まっていないといろいろな意味で、ブレます。
なんにしても統一感が大切というのは、Instagramでもminneでもよく言われていることですね。
私自身、写真を撮りなれないうちは、いろんなものが写りこんでしまっていたり、撮影小物をやたらとおいてみたり…
黒歴史で恥ずかしい限りなのですが、とにかくあか抜けない写真を世に送り出していました…。
今見ても恥ずかしい…。
そんなことをしているうちに、ある時気づいたんです。
素敵な写真には不要なものが写っていない、ということに。
ファッションも引き算が大事と言われますが、きっと写真も同様に引き算が必要なんですね。
それからはできる限り不必要なものをそぎ落とすように、小物に頼らないように気をつけています。
とは言えサイズ感を伝えたり、イメージを湧きやすくするためには多少の味付けが必要なので最低限の小物は今でも使用しています。
【 写真の構図を考えてみる 】

写真の用途を考えるということと、実は密接な関係がある、写真の構図
セオリーとされる構図を意識するだけで写真がグッとよくなると思います。
また構図などで悩んだ際はGoogle先生の画像検索に頼ることもあります。
例えば「ピアス」を撮影しようとしてどんな写真を撮ったらいいか悩んでいるとします。
その時にGoogleの画像検索で「ピアス」と入力して検索すると、「ピアス」の写真がそれこそ無数に出てきますよね。
それらの中にはもちろん、写真のプロが撮影したものも含まれます。
全く同じように撮影はできなくても(同じように撮影できたとしても、それはそれで権利の問題などもあるので、もちろん駄目です)、
プロの人がこのアイテムはこうやって見せたら魅力が伝わると考えて撮影した構図がそこには存在します。
そういった他の人の撮影の構図などを見ていくと、このアイテムはこうやって置いたら綺麗に見える、とか、仕様が伝わりやすいとか、なんとなく理解できたりするものです。
また携帯で撮影していると普段はあまり意識しない写真のサイズですが、使用する場面によってリサイズが必要になったりします。
この時に何も考えずに撮影した写真だとリサイズでバランスが崩れたり、使いたい部分が使えなかったり…痛い目を見ることがあります。
特に一眼で撮影したものは写真のサイズが大きいので使用するサイトや用途に合わせて解像度を変更する必要があります。
撮影の際は使用するサイト等の写真のサイズや形状(正方形なのか長方形なのか)を、当たり前のことではありますがしっかり確認しておくことが大切だと思います。
【 写真の明るさ 】

ハンドメイド アクセサリーの撮影で明るさはとても大切なポイント
私は白を「白く」黒を「黒く」撮影することができないと、ずっと悩んでいます。
これ、なかなか伝わらないのですが、一言で「白」や「黒」といっても明るさによってグラデーションがあって、その明るさの分白や黒の種類があるんです。
見たままの色に撮影できないもどかしさ、とでも言いましょうか。
iPhoneで撮影すると明るさをあげて撮影しても、白飛びしてしまったり、はたまた思ったよりも暗かったり。
ある程度はアプリなどで改善・加工はできますが、もともと明るさが十分でピントの合っている写真に比べると仕上がりが全く違います。
そのため元の写真の明るさがとても大事になってきます。
日当たりのよい窓辺で撮影するのがベスト、とよく言われますが、日当たりのよい、という表現の範囲も人によって千差万別。
日当たりが良すぎても白飛びが起こり、影が強く出過ぎたりします。
日当たりが強すぎる場合はレースのカーテンや薄い布で光を加減したりする必要がありますし、レフ版で影を調整することも大事になってきます。
逆に暗ければライトが必要になりますが、暗い方がライトの位置やライトの強さ、はたまたライトの色に悩まされます。
このあたりは現在も悩み続けていますが、周囲の壁紙が白い部屋(レフ版効果なのか撮影した写真の光が柔らかいです)の窓辺で、日中に撮影することが一番安定するように思います。
【 まとめ 】

やみくもに撮影するなんてなんとも効率の悪い話ですが、ライティングや構図など調べていくと奥が深く…なかなか理解できない私には、とにかく枚数を撮影していく方法しかありませんでした。
まだまだ撮影に関して道のりが長いですが、ハンドメイド アクセサリー の撮影に関して、作家としての立場から同じようなことで悩む方と悩みを共有できればと思い、現時点でご紹介できることを書きました。
ライトなどの道具は何かしら良いものを見つけたらまたブログに書いていきたいと思います。